広角マクロの決定版SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO

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今回はフルサイズ一眼で数少ない広角マクロである。シグマの24mm単焦点を紹介します。

 

 

どこまでも寄れる24mm単焦点


このレンズは2002年発売と今となってはかなり古いレンズです。
僕のEOS 5Dが2005年発売なのでそれより前ということになります。 
当時はそれまでフィルムが主流だった一眼にデジタル化の波が押し寄せていた時代でもあります。
APS-Cデジタル一眼を想定して作っていたと思われますがちゃっかりフルサイズでも使えるように設計していたシグマはあっぱれという感じです。

さて、スペックを見ていきましょう。

 
焦点距離:24mm
開放絞り:1.8
絞り羽根枚数:9枚
最短撮影距離:18cm(最大撮影倍率0.37倍)
駆動系:DCモーター
フィルター径:77mm
最大径×長さ:Φ83.6mm×80mm
質量:約485

特筆すべきは最短撮影距離18cmです。このレンズの最大の特長で「まだ寄れる」と思って近づきすぎるとフードが被写体に接触するほどです。
F値単焦点レンズとしては標準的です。絞り羽根は9枚と文句なしです。
駆動系はDCモーターとなっており現代のレンズに慣れているとうるさいと感じるかもしれません。
フィルター径は77mmと大三元レンズに匹敵する大きさです。似たスペックで20mmもありますがこちらはなんと82mmです。フィルターワークに困りそうです。
レンズ鏡筒は少し大きいと感じるかもしれません。しかし、しっかり作り込まれていることもあっていい画を吐き出してくれそうな感じがします。
質量は485gでやはり重みを感じます。

作例


カメラはEOS 5D、写真はRAWで撮ってLightroomでホワイトバランスと露出のみいじった状態です。


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F5.6

広角マクロの特長を活かしたアゲハチョウの作例です。5.6まで絞り込んでいるので描写性能はほぼピークです。大胆なパースペクティブを活かして力強い表現が可能です。


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F3.5

こちらはテーブルフォトの作例。1段絞ってもこの浅い被写界深度。広角なのでモノの形を正確に捉えるのは不向きですが迫ってくるような印象をあたえることができます。


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 F8.0

さらに絞ってF8.0。24mmはスナップでも大活躍です。大きな被写体でも余裕を持ってフレームに収めることができ、絞ればパンフォーカスに近くなるのでピントを外さず速写が可能です。
今回ポートレートはありませんが少し引いて全身を写すようにすれば自然な写りになります。

 
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F8.0

こちらは完全にパンフォーカスの写真。若干色が濁りがちなのはほぼ素の状態で出しているからです。
地平線が樽型に歪曲しているのがわかります。 拡大するとフリンジが確認できますが等倍鑑賞しなければ問題はないと思います。四隅もしっかり解像しています。
 
 
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F1.8

続いてこのレンズの弱みが現れた作例。開放では驚くほどボケを活かした表現が可能ですが、メリジオナルとサジタルの差により四隅に向かって尾を引くようなボケ像になります。 また、非球面レンズを使っている関係で玉ボケのエッジが強調されボケ同士が溶けあわず煩雑な印象です。これを味と捉えるかどうかが重要になってきます。

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F8.0

こちらはパースペクティブを活かしつつパンフォーカスですっきりと写した1枚。 

しゃがんでみると違った見え方になることを教えてくれました。

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F4.0

2段ほど絞り込めば描写性能はかなり向上。絞りで劇的に画質が変わるのもこのレンズの面白さです。何気ない階段もキレッキレ。

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F1.8
 

まとめ

見慣れた風景にもとにかくカメラを向けたくなる、そんな気にさせる不思議なレンズです。
既に生産完了してしまい、後釜となるレンズがないのも寂しいところです。
かろうじて中古でゲットできる今のうちに仲間に加えてみてはいかがでしょうか。