CanonのPowerShot G1X Mark Ⅲの3つの残念なところ
10月16日にCanon初となるAPS-Cセンサーを搭載したコンデジが発表されました。
前モデルからほとんどの部分でパワーアップしていますが、少し残念なところがあるので3つ書きます。
- PowerShot G1X Mark Ⅲの残念なところ ①コンデジなのに軽量コンパクトじゃない
- PowerShot G1X Mark Ⅲの残念なところ ②レンズ性能がイマイチ
- PowerShot G1X Mark Ⅲの残念なところ③ シャッタースピードが最速1/2000秒
- まとめ
PowerShot G1X Mark Ⅲの残念なところ ①コンデジなのに軽量コンパクトじゃない
Canon初となるAPS-Cコンデジという謳い文句ですが、全くコンパクトではありません。
他社を含めると現行のAPS-CコンデジはRicoh GR Ⅱ、Fujifilm X100Fがあります。
そこで本機種と、前機種であるG1X Mark Ⅱ、他社のAPS-Cコンデジの大きさと重さを比較したいと思います。
G1X Mark Ⅲ
大きさ:幅115mm、高さ78mm、奥行き51mm
重さ:399g
G1X Mark Ⅱ
大きさ:幅116、高さ74mm、高さ66mm
重さ:553g
Ricoh GR Ⅱ
大きさ:幅117mm、高さ63mm、奥行き35mm
重さ:251g
Fujifilm X100F
大きさ:幅127mm、高さ75mm、奥行き52mm
重さ:469g
G1X Mark Ⅱと比較すると、奥行き(厚み)が15mm小さくなり、150g軽くなっているのでコンパクト化に成功していると言えます。
Ricoh GR Ⅱと比較すると、高さ奥行きともにGR Ⅱより15mmずつ大きいです。
重さは150g重いです。GR Ⅱはズームができずスナップ志向ですが、それでもここまでコンパクトだとG1X Mark Ⅲをコンデジと呼ぶことに違和感があります。
Fujifilm X100Fと比較すると、幅が10mmほど小さいです。重さは150gほど軽いです。
X100Fはレンジファインダーにインスパイアされたハイブリッドビューファインダーを搭載しているため、コンパクトにするのは難しいのかもしれません。
僕のコンデジの一つの基準は「洋服のポケットに入るか」です。
Ricoh GRシリーズはちょうどポケットに入る程度にコンパクトなので、レンズの厚みがあるG1X Mark Ⅲでは入らないと思われます。
いつでも持ち歩けるカメラか?と言われると微妙ですね。
PowerShot G1X Mark Ⅲの残念なところ ②レンズ性能がイマイチ
レンズのスペックはこんな感じです。
前機種:24-120mm F2.0-F3.9(フルサイズ換算)
本機種:24-72mm F2.8-F5.6(フルサイズ換算)
前機種は1.5インチセンサー、本機種はAPS-Cセンサーなので面積が1.4倍になっているとはいえ、ズーム倍率が5倍から3倍になり、F値が一段ずつ大きくなっているのは残念です。
特に望遠端が換算72mmになっているのは痛手で、あまり遠くを引き寄せて撮れません。
この1台で何でも撮るというのは難しいです。
また、APS-Cで換算72mm F5.6だとポートレートを撮っても綺麗なボケは望めません。
個人的にはズームじゃなくていいので、28mmから50mmの間のF1.8単焦点だと嬉しかったです。
PowerShot G1X Mark Ⅲの残念なところ③ シャッタースピードが最速1/2000秒
残念なところを3つ探そうとした結果、ネタ切れになりました笑
前機種の最速シャッタースピードが1/4000秒だったのに対して、1/2000と少しスペックダウンしています。
しかし、3段分の内蔵NDフィルターで光量を下げて、オーバー露出は防ぐことができます。
この仕様変更は大したことなさそうです。
まとめ
CanonのPowerShot G1X Mark Ⅲの少し残念に思ったところを3つピックアップしてみました。
3つと書きましたが、最後のシャッタースピードに関しては問題ないので実質2つと言っていいです。
逆に言えば、残念なところは2つだけなので、その他のスペックは文句なしということです。
価格はCanonのオンラインストアで12万円なのでちょっと高い印象を持ちますが、APS-Cセンサーのカメラとレンズを一緒に買うようなもの、と考えれば妥当な価格です。
万人に勧められるカメラとは言い難いですが、「一眼レフを持っているけどサブのカメラがほしい!」など用途にマッチすれば良い機種だと思います!
個人的には一眼を持っていくのが億劫なときには、ロングセラーでコストパフォーマンス抜群のSONY DSC-RX100がオススメです。