Yongnuoから登場した2代目50mmレンズは買いか?初代と徹底比較!
中国の激安レンズメーカーが50mm単焦点をリニューアル!
変わったのはデザインだけではありません!
初代と徹底的に比較していきます。
Yongnuoというカメラ用品メーカー
馴染みのない人もいると思うのでYongnuoについてご紹介。
Yongnuoはヨンヌオと読みます。
2008年創業で中国の深センを拠点とするカメラ機器メーカーです。
深センといえば中国の中でも最先端の技術を持った工場がひしめき合う、デジタル機器のメッカとも言える場所です。
カメラ機材に詳しい方であれば、Yongnuoのスピードライトの名前を見たことがあるはず。
YN560は驚きの低価格でCanonの580EXをコピーした製品です。
TTL非対応のマニュアルストロボながら基本的な性能は丸パクリです。
他にはRF603というラジオスレーブも有名です(僕も欲しい)。
こちらは2つで1セットになっており、1つはカメラに取り付け、もう1つはストロボに取り付けることにより、シャッターと同時に遠隔でストロボを発光させることが可能です。
もちろんCanonのストロボも大丈夫。
また、片方をカメラ、もう片方を手持ちすることにより、リモートシャッターコントローラーにもなります。
Yongnuoの基本的な情報はひとまずここまで。
そのYongnuoが2014年、カメラレンズにも手を出しました。
満を持して発表されたのが、YN50mmF1.8。
これはかの有名なEF50mmF1.8Ⅱを完コピした製品です。
唯一違う点といえば、絞り羽根が5から7枚になったくらい。
描写力はもちろん純正には劣りますが、新品でも7000円を切る低価格。
当初は話題を呼んだようですが、2015年にCanonがこのレンズをリニューアルしたことにより積極的にYN50mmF1.8を選ぶ理由がなくなりました。
そんな中、2018年春にYongnuoから早くも50mm F1.8のⅡ型がリリースされました。
果たしてどこが変わったのでしょう?
徹底的に比較したいと思います。
ちなみにYN35mm F2は過去に購入してレビューしています。
描写の甘さは感じましたが、EOS 5Dはしっかりと動きました!
YN50mm F1.8Ⅱ EFのスペックと初代からの5つの変更点
YN50mm F1.8Ⅱ EFのスペック | 初代とも比較
YONGNUO YN50mm F1.8II EF 単焦点レンズ キャノン EFマウント フルサイズ対応 標準レンズ
- 出版社/メーカー: YONGNUO
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
- Amazonにも登場!
今回のリニューアルにあたり、デザイン以外にもところどころ変更点があります。
Ⅱ型と初代のスペックを表にまとめたのでご覧ください↓
Ⅱ型 | 初代 | |
---|---|---|
対応マウント | EF | EF |
レンズタイプ | 単焦点 | 単焦点 |
フォーカス | AF/MF | AF/MF |
レンズ構成 | 5群6枚 | 5群6枚 |
絞り羽根 | 7枚 | 7枚 |
焦点距離 | 50mm | 50mm |
最短撮影距離 | 0.35m | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.21倍 | 0.15倍 |
開放F値 | 1.8 | 1.8 |
最大径x長さ | 75×51mm | 73x55mm |
フィルター径 | 58mm | 52mm |
重量 | 162g | 120g |
フルタイムMF | なし | なし |
距離指標 | なし | なし |
材質 | プラスチック(マウントは金属) | プラスチック |
新品参考価格※ | 8,380円 | 5,500円 |
※2018年10月6日現在のAmazonでの販売価格
レンズ構成は同じようです。
数字だけ見るとガラッと変わった点はなさそうに見えます。
具体的にどこが変わったのか詳しく見ていきましょう!
①最短撮影距離が短縮 0.45m→0.35m
距離指標の搭載は見送られましたが、EF50mm F1.8 STMと同じく、最短撮影距離が0.45mから0.35mになりました。
撮影倍率は0.15倍から0.21倍で、かなり寄れるようになっています。
②AF速度と精度の改善
Amazonのレビューによるとオートフォーカスの速度と精度がかなり向上したようです。
YongnuoのレンズはAFに難がありましたが、一歩前進ですね!
CanonのEF50mm F1.8ⅡよりAF性能が上がっていると嬉しいです。
③マウントの金属化
初代はいかにも安物に見えたプラマウントでしたが、金属マウントへ変更となりました。
重量アップにはなりますがここは妥協してほしくないところです。
参考に初代のレンズも貼っておきます↓
④フィルター径の変更 52mm→58mm
なぜかフィルター径は52mmから58mmへと大きくなりました。
前玉径は変わっていないと思うのでゴーストが少し心配です。
初代にはなかった斜光線(ギザギザ)があるのでフィルター径が大きくなった弊害は打ち消されているといいですね。
鏡筒が太くなってしまったからフィルター径も大きくしたのではないかと考えています。
⑤外観の変更
違うメーカーのレンズかと思うほどレンズのデザインを変えてきました。
初代より質感は向上していますが、デザインの好みは分かれそうです。
また、ピントリングがレンズ先端に追いやられていて、操作感が少し心配です。
サイズもAFユニットやフィルター径の変更に伴いって少し変わりました。
φ73mm x 55mm だったものが φ75mm x 51mmとなっています。
重さも120gから162gへと微増です。
全長が短くなり少し重くなりましたがサイズ感はほとんど変わらないと思います。
YN50mm F1.8Ⅱ EFの作例
残念ながらネット上にはまだ作例は上がってきていないようです。
初代の作例は下の検索結果からどうぞ↓
YN50mm F1.8 review - Google 検索
Yongnuoの2代目はCANONのEF50mm F1.8 STMとほぼ同じスペックのため、かなり近い写真が撮れると思います!
画質はCANONには遠く及ばないと思いますがかなり参考になるはずです↓
結局2代目は買いか?
今回のレンズの発表を受けて僕なりに考えてみましたが、Ⅱ型を積極的に購入する理由はないという結論になりました。
その理由を書いていきます!
14,000円が出せるなら純正レンズに軍配
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM
- 出版社/メーカー: キヤノン
- 発売日: 2015/05/21
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
今回発売されたYN50mm F1.8Ⅱ EFの新品価格は8,380円(2018年10月6日現在)。
一方、CANONのEF 50mm F1.8 STMは新品価格が14,000円。
純正は同じ最短撮影距離で、より速くより静かでより正確なオートフォーカスを持っています。
価格差は6,000円くらいありますが、動作の安心感と画質を考えるとちょっと高くても純正を買うことをオススメします。
明るくて安い50mmが欲しいならYongnuoの初代でも十分
YONGNUO製 AF 50mm f1.8 大口径 オートフォーカス レンズ canon 350D 450D 500D 600D 1D Mark II 1D Mark IIIなどに対応
- 出版社/メーカー: YONGNUO
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
画質は気にしないから50mmの単焦点を安く買いたいという人にはYongnuoの初代がオススメです!
CANON用は5,500円、NIKON用は7,500円です(2018年10月6日現在)。
Ⅱ型の発売により初代はさらに安くなるかも?
また、画質が落ちると言っても、写真を拡大しなければSNS等の投稿には問題ありません。
F1.8という事実は揺るがないので大きなボケも楽しめます。
特にニコンではオートフォーカスが使える安い50mmレンズはないので間違いなく買いです!
まとめ
中国の激安レンズメーカーから発売されたYN50mm F1.8Ⅱが買いかどうか検証していきました!
個人的には、買うなら少し高くても純正か、もっと安い初代を買うのが賢明だと思います。
今回、オートフォーカスが強化されたようなので、今後のYongnuoのレンズ開発に期待大です!