Freemod X-CAP2をEF40mm F2.8 STMに装着する場合の注意
今回はCanonのパンケーキレンズ用にFreemod X-CAP2というレンズバリアを兼ねたレンズキャップを購入したときの失敗談を書きます。
Freemod X-CAP2とは?
Freemod X-CAP2というのはただのレンズキャップではなくて、キャップ先端を押したり引いたりすることによってキャップ中央が開閉しレンズバリアの役目も兼ねる画期的なレンズキャップです。
これにより煩わしいレンズキャップの取り外し、取り付けの手間が省けます。
ただし、フィルター用のネジ部がないので頻繁にクローズアップレンズやPLフィルターなどを使う場合は要注意です。
現在ではフィルター径37mm、40.5mm、46mm、49mm、52mmがあり、それぞれブラックとシルバーのラインナップがあります。
フィルター径52mmを購入
四隅がケラレないレンズとしてEF40mm F2.8 STMがあり、取り回しがいいパンケーキレンズとの相性は抜群と思って購入したのですが、思わぬトラブルが。
それはキャップ先端の押し引きによってレンズが前後に移動してしまうこと。
バリアを開けるときはキャップ先端をつまんで引き伸ばすのですが、それに伴ってフォーカスに使うレンズの一部が前に伸びてしまいます。閉めるときは逆にキャップ先端を押し込むのですが、このときはレンズ群の一部が一緒に押し込まれてしまいます。
キャップを付けなくても自然にレンズが押し込まれることがあるので問題はないと思いますが、これを繰り返したときに何が起こるか想像すると怖く、レンズが移動することで都度ピントがずれてしまうので結局返品しました。
実はこれSTMレンズゆえの現象です。
CanonのSTMレンズはピントリングとモーターが物理的に接続されておらず、ピントリングの回転角を電気的に読み取り、モーターに伝えています。だからカメラの電源がオフの場合はピントリングを回してもレンズが動かないのです。また、フルタイムマニュアルフォーカスが一定時間経つとできなくなるのは省エネのためです。
まとめ
ということでX-CAP2のレンズキャップの購入を考えている人はお手持ちのレンズを確認して、ピントリングを抑えたまま、レンズ先端をゆっくり押してみましょう。これでレンズ先端が動くようならよく検討したほうが良いです。
もう少し価格が落ちて(2017年1月25日現在7,000円程度)、67mmや77mmが出てくるといいですね。