望遠ズームにクローズアップレンズを付けてみた

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望遠ズームにクローズアップレンズを付けてみるとびっくりするくらい寄れました!

 
こんにちは、ちびたです。
今日は、先日購入したクローズアップレンズNo.3 49mmをTAMRON70-300mmF/4-5.6DiVCUSDに付けてみるという無謀な挑戦です。そもそもタムロンA005はフィルター径が62mmなのでケラれる可能性が大です。 
やってみなきゃわからないということで違う径のフィルターを変換できるステップアップリングとステップダウンリングの18個セットを購入しました。

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パット見判別ができないので管理には気を付けたいと思います。62mmのフィルター径を49mmにするので、ステップダウンリングを付けます。62→58、58→55、55→52、52→49の計4枚のリングとクローズアップレンズを付けた結果がこちら。

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ステップアップリングよりは見栄えがいいですね。62→49のステップダウンリングがあればケラレの心配は少なくなるんですが、そんな都合よくないですよね。。。それよりも62mmのクローズアップレンズを買えという話ですが。
早速実写レビューということで前回と同じキノピオに登場してもらいます。絞りは全て5.6。まずはテレ端の70mm。

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最短撮影距離は35cmくらいです。画質は特に問題なさそうです。綺麗に写ってます。しかし四隅がケラレてますね。幸い、真っ黒というわけではないので使えなくはないです。続きまして104mm。

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少しだけシャープさが失われて眠い画になってきています。ケラレはまだありますが、気にならないレベルです。次は141mm。

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ピントがキノコ頭に合っちゃってますね。まだ画質は許容できる範囲ではありますが、このあたりからピントがかなり薄くなってきて輪郭がわかりません。まだ寄れます。次は209mm。

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ここらへんから画質的には完全にアウトです。さらに200mmを超えてくるとAFが合わないことが多いです。このレンズ自体70-135mmあたりがおいしい焦点域で、200-300mmはおまけみたいな画質です。クローズアップレンズで無理矢理拡大するとそれがよく分かりますね。最後は300mm。

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もはやピンずれしてるんじゃないかというレベルで眠たいです。一応、MFでちゃんと合わせたはずなのでピントは合っています。この画質とピントの薄さでは正直使い物になりません。300mmマクロの夢は消えました。
次は恒例の最大撮影倍率のチェックです。70mmから。

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およそ15cmが写ってるので約0.22倍です。ここはそこまで重要じゃないので適当に計算しときます。次は実用的になってくる141mm

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写っているのはおよそ71mm。ということで最大撮影倍率は0.50倍。ハーフマクロですね。ワーキングディスタンスもそれなりにあるので花や虫を撮るのが楽しそうです。次は135mmと200mmの間にあって設定しやすいので常用したいと思っている168mm。

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こちらは57mmが写っていますので、0.63倍です。いいですね。次は200mmを飛ばして300mmです。

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これで約30mmなので35.8÷30で最大撮影倍率は1.2倍。等倍を超えてしまいました。ここまで来ると被写界深度はミリオーダーになってくるので注意が必要です。冒頭の写真の他にもう1枚作例を載せておきます。

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ピントの合った部分だけすっと浮き出てくる感じです。タムロン独特の柔らかいボケ描写とあいまって素敵な1枚になりました。

マクロに興味を持ち始めた人は、小さな投資でマクロの世界を体感できるのでクローズアップレンズはオススメです。
使ってみて、これで満足できるならお手軽でいいと思います。
解像力や収差、遠景が撮れないことが気になるならマクロレンズ購入を考えましょう。

最後に感想を。マクロ撮影は普通に撮るよりよりも手ブレしやすくなるので、三脚や一脚がほしいですね。室内は三脚、屋外でも一脚があるとシャープさがかなり変わってきそうです。あと、クローズアップレンズは最短撮影距離付近での近接撮影しかできないので、微妙な距離感の調節ができないのがちょっとだけ離れたい時などもどかしいです。それと僕の一眼は10年前のEOS5Dなので、ライブビューでピントを見れないのが残念でした。ここでも技術に置いて行かれているカメラだと感じました。
今度時間があるときに屋外に繰り出して、花や虫を撮ってきたいと思います!