TAMRON SP AF28-75mm F/2.8はコンパクトでボケが綺麗なお買い得レンズ!
報告が遅れてしまいましたが、今年の初めにTAMRON SP AF28-75mm F/2.8 (Model A09)を中古で購入しましたのでその素晴らしさをレビューしながら紹介したいと思います!
SONYのミラーレス用の後継機であるTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)が発売されて盛り上がっていますが、A09も負けてませんよ!
- 10秒でわかるTAMRON SP AF28-75mm F/2.8の特徴
- TAMRON SP AF28-75mm F/2.8購入の経緯―旅レンズがほしい
- TAMRON SP AF28-75mm F/2.8のスペックと特徴
- TAMRON SP AF28-75mm F/2.8の作例
- まとめ
10秒でわかるTAMRON SP AF28-75mm F/2.8の特徴
後ほど詳しく書きますが、簡単にTAMRON SP AF28-75mm F/2.8の特徴を書いておきます。
これだけ抑えておけば他のレンズとの比較もバッチリです!
メリット
・小さくて軽い (510g)
・寄れる (最短33cm)
・安い (新品¥34,000、中古¥20,000以下)
・ボケが綺麗
・テレ端が少しだけ長い (75mm)
デメリット
・ワイド側が狭い (28mmスタート)
・写りが少しソフト
・モーター音が大きくAFが遅い
・デザインがイマイチ
・フルタイムMF非搭載
TAMRON SP AF28-75mm F/2.8購入の経緯―旅レンズがほしい
きっかけは1年ぶり、2度目となる海外旅行。
2017年の2月はフィリピンのネグロス島に行きました。
はじめての海外旅行はどんなレンズシステムが最適かわからず、持っていったのはこのような機材↓
・単焦点レンズ EF40mm F2.8 STM
・単焦点レンズ TAMRON SP AF90mm F/2.8
40mmの単焦点はスナップ用。
90mmの単焦点はボケを生かしたアーティスティックな写真を撮ることに使いました。
ところがレンズ交換が煩わしく、この日は40mm、この日は90mmといった感じになってしまっていました。
意外と大活躍したのがRX100。
軽くてポケットからすぐ取り出せるコンデジはシャッターチャンスにはとても強かったです。
でも、できるだけ一眼レフで綺麗な景色を写真に収めたい。
そんな思いからTAMRON SP AF28-75mm F/2.8の購入に踏み切りました。
TAMRON SP AF28-75mm F/2.8のスペックと特徴
スペック
TAMRON SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO
焦点距離:28-75mm
開放絞り:2.8
絞り羽根枚数:7枚
最短撮影距離:33cm(ズーム全域)
駆動系:DCモーター
フィルター径:67mm
最大径×長さ:Φ73mm × 92~100mm
質量:約510g
さて、このスペックを冒頭で挙げた特徴を補足する形で説明していきたいと思います。
メリット
・小さくて軽い (510g)
スペックが近いCANONやNIKONの24-70mm F2.8と比較してみます。
なんと全長は20mm短く、重さは300gも軽いです。
これなら積極的に持ち出して軽快に撮影できますね。
・寄れる (最短33cm)
他社のレンズだと約40cmまでのところが、このレンズは33cmまで近づくことができます。
テーブルの上の料理を撮ったり、ちょっとしたマクロっぽい撮影までできたりするので便利です!
・安い (新品¥34,000、中古¥20,000以下)
この価格設定は他社にはとても真似できないと思います。
1世代前の24-70mm F2.8でも中古価格は7万円前後なのでどれだけ安いかわかると思います。
高価すぎるレンズだと大事に扱わなきゃという気持ちが先行して、なかなか気軽に持ち出せなくなってしまうのでこの安さはありがたいですね。
・ボケが綺麗
このレンズは解像力重視というよりはボケを優先したような設計がされていると思われます。
他社のレンズの作例と比較してもズームレンズらしからぬ綺麗なボケだと思います。
ボケには厳しいポートレートカメラマンの1人である、魚住誠一さんが愛用していたのが確かな証拠です。
後ろに作例を載せるので写真でボケ味を確認してください!
・テレ端が少しだけ長い (75mm)
他社のレンズが70mmまでなのに対して、このレンズはちょっとだけ長い75mmまでズームすることができます。
たった5mmの差ですが意外とバカにならず、背景をボカしたいときには重宝します。
欲張りですが85mmまでのズームであれば完璧でした。
デメリット
・ワイド側が狭い (28mmスタート)
標準ズームでは24mmスタートが一般的ですが、このレンズは28mmスタートです。
広角は数mmの焦点距離の差でかなり写る範囲が変わるのでこの差は無視できません。
とはいえ、欲張らなければ個人的には28mmでも十分だと思います。
・写りが少しソフト
このレンズが2003年発売ということもあって、最近のレンズの写りに慣れてしまうと若干解像力が足りないと感じることがあるかもしれません。
この特徴を逆に活かせば柔らかい雰囲気のポートレートに使えると思います。
F4くらいまで絞ればもちろんシャープな写りになるので僕はそんなに困っていません。
・モーター音が大きくAFが遅い
このデメリットはフォローできません...
モーター音は小さくてAFは速いに越したことはありませんからね。
ギーっという音を出しながら頑張ってレンズを動かしているのは微笑ましくもありますが、かなりのマイナスポイントであることには間違いありません。
・デザインがイマイチ
当時のタムロンのレンズに共通するデザインです。
ちょっとダサい感じが逆に良いんだという人もいますが、普通の人の感覚ではカッコイイデザインとは言い難いと思います。
ぜひとも最近のタムロンのスタイリッシュなデザインに変えてAF周りも改善してリニューアルしてほしいです。
バカ売れしそうな予感です。
・フルタイムMF非搭載
AF後のピントの追い込みが煩雑になるので人によってはかなり気になると思います。
フルタイムMFがないおかげでこのバーゲンプライスが実現できていると考えれば仕方ないと思います。
TAMRON SP AF28-75mm F/2.8の作例
今回は下曽我、谷中、マレーシア、シンガポールの写真をセレクトしてみました。
がっつりレタッチしているので素の写りではありませんが、こんな風に写るんだという雰囲気は掴めると思います。
それではどうぞ!
下曽我駅 35mm F5.6
35mmといえばスナップの王道の焦点距離。雰囲気をありのままに伝える気持ちの良い写りです。
可愛い梅 75mm F5.6
ほぼ最短撮影距離で撮ったマクロっぽい1枚。
F5.6でも大きなボケが得られます。そしてピント面はとってもシャープ。
53mm F5.6
50mmにズームすると35mmよりも対象を絞ったスナップになります。
こういう平面的な写真も好きです。
35mm F5.6
これも寄って撮ったもの。
ピント面と背景がしっかりと分離されています。
ボケも綺麗です。
28mm F8
打って変わってしっかりと絞って28mmにしたもの。
絞って遠景を撮れば現代のレンズにも負けません。
28mm F2.8
これはマレーシアの都市マラッカの開放的なバーで撮りました。
28mmで最短撮影距離近くだとこのように大きなボケが得られます。
75mm F2.8
こちらはマラッカの夜市で撮りました。
後ろの2体はわずかにピントが外れていて、非常にソフトな写りになっています。
75mm F2.8
シンガポールの水族館で撮りました。
このレンズは明るく、寄れて、フォーカスで全長が変わらないインターナルフォーカスなので水族館でも大活躍です。
28mm F2.8
近所の野良猫です。
28mmで動物に近づいて撮ると面白い写真になりました。
75mm F2.8
柔らかい写りが食べ物や小物の撮影に適しています。
物撮りにも使える頼もしいレンズです。
75mm F2.8
ここからは谷中の写真。
前ボケの折り鶴は多少ざわつきますが、破綻のない写りです。
75mm F2.8
開放だとたまにオールドレンズのような写りになるのが面白いです。
光と影がうまく表現できていると思います。
50mm F4
見ての通り、F4でレンズの性能はほとんどピークと言っていいと思います。
色乗りも良好です。
48mm F2.8
谷中の地ビールを置いている小さな飲食店。
少し光量が足りないシーンでF2.8で撮れるのは嬉しいです。
まとめ
新品価格は¥33,000くらい。Amazonでは中古も扱っていますよ!
今の最安値はいくらでしょうか?
TAMRON 大口径ズームレンズ SP AF28-75mm F2.8 XR Di キヤノン用 フルサイズ対応 A09E
- 出版社/メーカー: タムロン
- メディア: エレクトロニクス
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せっかくならフィルターも安く済ませたいですね。